現象
摩擦の少ない環境では、判断や選択の多くが事前に処理される。 不便さは減り、迷いも減るが、同時に「自分で決めている感覚」も薄れていく。
Δ
主体が失われるのではなく、 どこで判断しているかが知覚できなくなる地点が生まれる。
選択は存在しているが、 それが「自分のものかどうか」を区別する契機が消えている。
構造メモ
生活膜が安定して機能するほど、摩擦は除去され、判断は外部化・事前化される。
その結果、主体は環境に預けられたまま固定されるのではなく、 所在が分散し、観測不能な状態へ移行する。
問い
摩擦がほとんど存在しない環境において、 「自分で決めている」という感覚は、どこから立ち上がるのか。